「令和２年度多摩市社会福祉協議会福祉大会　地域福祉功労者の皆さんへ」

　　令和３年２月２７日　　多摩市長　阿部　裕行

令和２年度福祉大会で表彰を受けられた２１団体、２８名の皆さん、誠におめでとうございます。

昨年は全世界が新型コロナウイルス感染症との戦いに明け暮れた一年でした。
今年に入ってからも緊急事態宣言の発令があり、いまなお予断を許さない状況です。特に、人と人との接触を通じて感染が広がるこの感染症は、これまで我々が大切にしてきた「人が集い・顔を合わせ・ともに活動する」ことを大幅に抑制せざるを得ない状況を生み出しました。今回のホームページを通じた表彰もそのひとつで、皆さんに直接お祝いの言葉をお伝えすることができないのは残念ですが、コロナ禍以前から地域に根ざして積み重ねられてきた活動に対して敬意を表しますとともに、多摩市の社会福祉の発展にご貢献いただいておりますことに、あらためて感謝を申し上げます。

「馬引沢・諏訪地域福祉推進委員会」の皆さんは、地域の見守りや世代間交流などをテーマに地元に根差した献身的な活動を行ってきました。その活動は、温かな心が通うまちづくりに繋がり大変素晴らしいものです。
「たま介護会」の皆さんは、高齢の聴覚障がい者の方の相談に乗り当事者と一緒になって考えることで孤立を防ぎ、お弁当の会やお茶会を開催しています。ソーシャルディスタンスが前提となっている今の日常生活において、非常に大切な活動であると思います。
「パソコンボランティア多摩」の皆さんはパソコン教室や相談会を通して高齢者や障がい者の情報バリアフリーを目指しています。高齢者のインターネット利用者は年々増加傾向であり、外出を控える日々のなか自宅で動画やＳＮＳを楽しもうと今後もニーズはますます増えていくと思われます。
「珠いきいきライフの会」の皆さんは、歌とコミュニケーションによる音楽療法で高齢者の介護予防に努めていらっしゃいます。
「ジョイフェローズ」の皆さんのゴスペルなど、音楽の楽しさは多くの人々の力となり、勇気を与えてくれます。

今回表彰される皆さんは、他にも一ノ宮公園の花壇の管理や手話サークルでの交流や活動、おもちゃ病院の玩具の修理や後進の育成、バザー販売での作品づくりなど、１０年以上にわたり社会福祉に協力しボランティア活動を意欲的に行ってきたその成果は計り知れず、大変評価されるものです。
こうした活動は、多摩市が目指しております身体の健康だけでなく、それぞれに生きがいを感じ、安全・安心に暮らすことが出来、子育て中であっても、障害があっても、子どもから高齢者までだれもが幸せを実感できるまち「健幸都市」に大いに寄与するものです。あらためて厚く御礼申し上げます。

最後になりましたが、毎年の地域福祉功労者表彰を通じて、様々な活動に光を当てていただいております多摩市社会福祉協議会をはじめ、本日表彰された方々の一層のご発展と皆さまのご健勝をお祈り申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。

地域福祉功労者（感謝状贈呈） （敬称略・順不同）